漫画を描くために、シナリオの勉強をしたい。
そう思っている方は多いと思います。
私は今までに、20冊以上のシナリオ本を読んだことがあります。
脚本・シナリオ術を書いた本はたくさんありますが、どんな本を読んでも大抵は同じようなことが書かれています。
三幕法だの、起承転結だの、キャラクターの変化だの…。
だからこそ、本当に「良いな」と思った本は一握りです。
なので今回は、そんな長年の経験を踏まえて、
漫画家を目指す皆さんへ、あるいは、シナリオの勉強をしたいと思っている方へ、
本当によかったオススメの『シナリオ術勉強本』を紹介していきたいと思います。
もくじ
オススメのシナリオ・脚本術本5選
SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術
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とてもわかりやすく万人におすすめできるシナリオ本
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こちらの本では、映画シナリオを『ヒーローもの』『恋愛・友情もの』など、
ジャンルごとに分けて、そのシナリオ構造を解説しています。
簡単に書くと、
ヒーローものなら、こんな感じで起承転結をつくっているよ!
恋愛・友情ものなら、こんな感じで構造で起承転結つくっているよ!
・・・みたいな感じです。
もちろんそれだけではなく、他の脚本術も細かく解説してくれています。
このように、実践にすぐ活かせる内容となっていますし、
説明がとてもわかりやすいので
まったくシナリオ本を読んだことがない人にもおすすめできる本です。
[st-kaiwa1]比較的新しいので、かなりとっつきやすいですし、個人的には、有名なシドフィールド本より目から鱗でした。[/st-kaiwa1]
あらゆるシナリオ本と同じように既存の映画のシナリオを例に出しながら解説する部分も多いですが、
その映画を観ていなくても「なるほど」と納得できるような説明をしてくれます。
ちなみに、
SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術には続編がありまして…。
それがこちらです。
10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術 SAVE THE CATの法則
大体、続編は微妙だったりするのですが、
SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術でさらりと書かれていることをより深く解説していて、満足の内容でした。
最初に紹介したSAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術が「いいな」と思ったら、
こちらの続編10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術 SAVE THE CATの法則にも目を通してみることをオススメします。
シナリオの基礎技術
『起承転結』など、シナリオの基礎部分から解説してくれています。
『シナリオってなんぞや?』『シナリオなんて考えたこともない』…という人に、
シナリオの基本的なことを学ぶのにオススメしたい本です。
教科書っぽさが全開なので堅苦しさもありますし、ある程度シナリオを勉強したことがある人や、
すでに実践段階の人には少し足りないので、賛否両論なのだと思います。
[st-kaiwa1]あと、活字多めなので、本をあまり読まない方には読みづらいですね。笑[/st-kaiwa1]
とっつきにくいだけで、内容は中学生以上なら理解できるレベルのものなので、それほど難しくはありませんよ!
情報量はかなりのものなので、「シナリオなんぞや?」って人は、一度目を通してみるのをおすすめします。
映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールド
いわずもがなのだれもが知っているベストセラーシナリオ本です。
脚本の書き方をとにかく丁寧に説明してくれています。
ただなぜ最初に紹介しなかったのかというと、
この本で挙げられている映画を観ていない人には
ちょっと置いてきぼりになってしまうような内容だからです笑
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#FFB74D” color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″ radius=”” position=”” myclass=”” add_boxstyle=””]この本で例に出されている映画[/st-minihukidashi]
- チャイナタウン
- 市民ケーン
- パルプフィクション
- テルマ&ルイーズ
- 俺たちに明日はない
- ゴッドファーザー
- ロードオブザリング
- コラテラル
- アポロ13
- アメリカン・ビューティー
- マトリックス
- 狼たちの午後
…ほかにもたくさん…
それに、観たことあっても内容やオチなんかもう忘れてるよ…という人も多いと思います。
とにかく「チャイナタウン」だけは観ておいてから、読み始めたほうがいいと思います。
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[st-kaiwa1]内容は具体的で満足です。[/st-kaiwa1]
超簡単!売れるストーリー&キャラクターの作り方
シナリオをここまで細かく説明した本は他にないでしょう。
正直、論理的に細かく説明しているという点では、最初に紹介したSAVE THE CATの法則より数段上です。
それに、SAVE THE CATの法則や映画を書くためにあなたがしなくてはならないことにも書かれていない部分も多くあり、勉強になります。(逆もしかりですが)
あと、「かいけつゾロリ」の著者・原ゆたか先生も参考にしているとかしていないとか。
ただその分、「物語を1つも書いていない人」にとってはとっつきにくく、挫折する人も多くいると思います。
表紙は手に取りにくいですが、中身はかなりの良書なので全力でおすすめします。
正直、レビューなどで批判している人には、「本当に隅々まで読んでますか?」と言いたいです。
「漫画独自のシナリオ」を学ぶ
多くのシナリオ本は、映画やドラマの脚本を例に解説されていますが、
漫画のシナリオだけを説明した本はあまり…というか、ほぼありません。
ただし、一冊だけあります。それがこの『マンガ原作の書き方』という本です。
マンガ原作の書き方
この本では、漫画とそれ以外のコンテンツ(映画・ドラマなど)シナリオの作り方の違いについて書いてくれています。
私は10年ほど前に読みましたが、さすがに漫画原作者が書いただけあって、
目から鱗の山でした。
正直この本以上に、『漫画シナリオ』と『その他のシナリオ』の作り方の違いを明確に書いてある本は他に無いと思うくらい良い本です。
今はもう中古でしか手に入らないようですが、機会があれば一度手に取ってみるのをおすすめします。
おまけ
シナリオ本というわけではないのですが、現役漫画家さんの著書やインタビューとかは参考になるものが多かったりします。
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おわりに
これからも「いいな」と思ったシナリオ本があれば、続々追記していきます。
本当に「いいな」と思った本しか紹介しないので、いつになるかわかりませんが。笑
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