あまり知られていないけど、オススメな画力上達本
「ロン・ハズバンドが教えるクイックスケッチ 瞬間を描きとめる」。
これを絵の下手な私、
1ヶ月間模写してみました。
今回はその感想を素直に書いていきたいと思います。
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もくじ
スケッチ本!ロン・ハズバンドが教えるクイックスケッチを1ヶ月模写しつづけた感想
初っ端に、結論を書いておくと…
漫画家とかイラストレーターになりたいとか関係なく、
これは絵を描いている全員に手にとってもらいたい本だと思いました。
最初はぜんぜんやる気なくて、こんな感じだったんですが、
毎日模写したりスケッチしたりしてたら、絵を描くのが楽しくなってくるんです。
でも、これだけでは、なんのこっちゃわからないと思うので、
「ぐだぐだ模写」の過程をもう少し詳しく書いていきたいと思います。
ロン・ハズバンドが教えるクイックスケッチとは?
最初に、この本を簡単に紹介します。
この本はなにかというと、
タイトルにある「ロン・ハズバンド」さんというアニメーターの方のスケッチをまとめた本なんです。
クイックスケッチとは、
実際に見た人間の一瞬の動作・しぐさを、捉えてスケッチすること。
アニメーターのロンさんは、
このクイックスケッチを数十年も描いてきました。
そう、何十年。
何千冊分のスケッチの中の一部をまとめたもの。
つまりこの本は、
ロンさんの数十年分の努力の結晶が詰まった本ということです。
本の中身
つぎは、本の中身。
本を開くと、まずはこんな感じで、人間をスケッチした絵がずーっと載っています。
立ってるだけだったり、物を持っていたり、スポーツしていたり…。
実際に目で見た光景を描いているため、日常的によく見かけそうな動作やしぐさばかり。
そして、めちゃくちゃ上手いです。
(さらっと描いてるように見えるのに)
むしろ、日常のポーズだからこそ、
ロンさんのスケッチがとんでもなく上手いのがわかるというか…。
以上が、クイックスケッチ本の中身でした。
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2ヶ月模写の内容
そして、私が毎日やった内容はこちらです。
- 毎日「クイックスケッチ本」を見開き1ページ以上模写する
- 毎日、4ポーズくらいはスケッチ
ただ単純に本の模写をするだけだと、スケッチ本の意味がないので、
本を模写してスケッチの描き方を学びながら、実際に目で見てスケッチをする。
この2つを毎日繰り返し行いました。
公園や美術館の中庭でもやってみた
休日など、人に会わない日は、テレビの中の人をスケッチ。
外に出る日は、公園や美術館の庭でこっそりスケッチをしました。
感触的には、実物を見ながらスケッチするのは、
模写よりも圧倒的に観察力が鍛えられた感じがしました。
なので、できれば野外スケッチがオススメです。
成果は?
こんな具合で、やる気も何もなく始まった模写&スケッチの成果はどうだったかというと…
こんな感じです。
「ロン・ハズバンドが教えるクイックスケッチ」の模写
スケッチ
いかがでしょうか。初期の頃に比べ、
かなりマシになったのではないでしょうか。
始めたばかりだけど、コツが掴めてきた
スケッチしてみてわかったんですが、
最初はかなり難しいです。
一瞬の動作や仕草を捉えられないし、
捉えられたとしても、紙に落とすときには頭から抜けています笑
「ヤバッ」って思ったときには、もうその人がいなくなってどうしようもないことも…笑
それでも、何度か続けるうちにコツが掴めてきます。
ちなみに、描くときは鉛筆よりもミリペンでやるのがオススメです。
とりあえず描くことが楽しくなってきた
そうやってコツが掴めてくると、
描くこと自体が楽しくなってきます。
これはどういうことかと言いますと、
こういった絵描き本を買うときって、「絵が上手くなりたい」という目標が先にあると思うんです。
でも、このスケッチ本の模写と野外スケッチをこなしていくと、
「スケッチやること自体が楽しい!」って気持ちになりました。
(私だけかもしれませんが。)
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この本をオススメしたい人
私が個人的にオススメしたいなと思ったのは、
- 決まったポーズしか描けない人
- 身体が描けない人
- 人間の動くポーズを描くと、動作がかたくなってしまう人
- 観察力を鍛えたい人
- 絵に対する集中力がない人
そして、何より
絵に対する向上心があまりない人
です。
飽きっぽい人ほどオススメ
先ほども書いたように、
クイックスケッチは、
- 一度ハマってしまうと、スケッチをすること自体が楽しくなる
- 短時間でさらっと描ける
なので、絵に対する向上心も集中力もない人でも、続けられます。
ぜひスキマ時間に、おやつ感覚で挑戦してみてください。
挫折することはない
ちなみに、
上手すぎ!!次元が違う!!
って思ってしまう人もいると思います。
私も途中で何度か挫けそうになりました。
こんな上手く描けるわけない、次元が違うのだ、と。
でもこれを見てください。
これが、ロンさんの初期のスケッチ。
うん。こんなこと言っちゃアレかもしれませんが、なんだかできそうな気がしませんか?
頑張ればこうなれる!とは言えませんが、少なくともロンさんもスタート地点は同じなのです。
絵を描くすべての人に、絵を描く楽しさをもう一度味わってほしい
子どものころからずっと絵を描いている人や、
絵を描くことを仕事にしている人などは、
絵を描くこと自体が作業の一環のようになっていて、
「楽しさ」をどこか忘れてしまっている。
そんな人は多いと思います。
このロン・ハズバンドさんのスケッチ本は、そんな方たちに
もう一度「絵を描く楽しさ」を思い起こさせてくれます。
少なくとも私はそうでした。
ぜひ、手にとってみてください。