接客で「声が小さい」と言われる。
大きな声を出すのが苦手…。
というか、声が通らない。
そんな方はいませんか。
私もそうでした。
先輩や上司からはいつも「声が小さい」と怒られ、
ときには発声練習をさせられたり、
「こうしてお腹から声を出す」と、
まるで小学校の音楽の授業かという細かい指導を受けたこともあります。
いやー地獄でした。
私は子供のときから
声を出すことが大嫌い。
音楽の授業も嫌いでしたし、
運動部の「声出し練習」なんて絶対にできないなあと思っていました。
「声を出すこと」が苦手な人にとって、こういったことはもう地獄でしかないんですよね…。
でも、わかってもらえない。
はっきりいって、もう何度「辞めよう」かと思ったかわかりません。
しかし、そんな私でも今はもう
バリバリに大きな声を出せています。
近距離での接客はもちろん、
「いらっしゃいませ」のようなかなり遠くから声を出すような場面でも、きちんと相手に聞こえるようにあいさつが出来ています。
先輩には「全然ちがうね」と驚かれました。
そこで今回は、
接客で大きな声を出す方法について書いていきたいと思います。
もくじ
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大きな声を出すことが苦しい人たち
最初に、質問です。
大きな声を出すときにこんなことはありませんか?
- 大声を出すこと自体が苦しい
- 大きな声を出しても、声が通らない
この2つに悩んでいる人は、
声の出し方を間違えている可能性が高いです。
私もそうで、大声出すことに対して「嫌だなあ〜」と思う原因として、
- 大声を出すと苦しいこと
- もともと声が通らないこと
大きく関係していました。
大きな声が出ない原因→性格ではなくテクニックを知らないだけ
大声を出すのが苦しかったり、声が通らなかったりすると、
私の場合、
「今まで小さな声ばかり出して消極的な人生を歩んできたから、声帯が鍛えられていないんだなあ」
「だから大声出せないし、声も通らないんだなあ」
と諦めていました。
しかし、正しいやり方で大きな声を出せるようになってから、
大きな声を出しても、息苦しいとも思いませんし、
声が通っていないとも感じなくなったのです。
つまり、「大きな声を出す」ことは、
テクニックだとわかったのです。
正しい声の出し方
では、正しい声の出し方とはどういったものしょうか。
それは、3つあります。
1つ目は「声を力んで出すのでなく、声を張る」ということ。
2つ目は「のどを開く」こと。
最後3つ目は「腹式呼吸で声を出す」こと。
①力まずに出す
一般的に大きな声を出すというと
「力いっぱいに息をたくさん吐くこと」を重要視しがちです。
しかし、力任せに声を出すと、
のどに大きな負担がかかるだけで、
声が遠くまで突き抜けにくくなります。
つまり通りにくい声のままなのです。
では、オペラ歌手のようにスパーンと通り抜ける声を出すためには
どうすればよいのでしょう。
それは、力んで息をたくさん吐くことよりも、
「声を張る」ように出すことがポイントです。
といっても、大声を出すことに慣れていない私たちが「声を張れ!」なんて突然言われても、
なかなか難しいですよね。
では、次の項目をみてください。
②のどを開く
2つ目に守る項目として「のどを開く」ということを挙げました。
当たり前ですが、のどが少しでも閉じていると大きな声は出にくくなります。
しかし、大きな声を出すのが苦手な人は大抵の場合、大声を出している時にのどが閉じています。
でも、のどが開いているか閉じているかなんてわかりませんよね。
これを確かめる方法は、こちらです。
まず普通の声を出してみてください。
そこから徐々に息の量を増やし、大きくしていきます。
その時に
- のどの引っかかり
- のどに力が入っている
- 声の出しづらさ
を感じませんか?
これはのどが閉じている証拠です。
のどを開くには、のどの緊張をなくす
のどが塞がっている原因はつまり、力が入っていること。
なので、のどを開くにはのどの力を抜くことです。
先ほどのように、大きな声を出し、のどの緊張をなくしてみましょう。
これがうまく出来れば、より突き抜けた声になり、のどが開いたのを感じるはずです!
のどの開きを感じたら、声を張るように
この開いたのどに、安定した息を流し込めば、
「声を張れ」ます。
先ほどよりも、声質や声の通りが良くなったのがわかりませんか?
コツを掴むまでは難しいですが、何度もやるうちに
- のどを開くコツ
- 声を張るコツ
がわかってきますよ。
③腹式呼吸で出す
最後は「腹式呼吸」。
腹式呼吸は誰でも聞いたことがあるとは思います。いわゆる胸部を動かさずにお腹から声を出す呼吸法です。
しかし、いざやろうとしてもなかなか難しいですよね。
腹式呼吸のやり方
学校の音楽の授業などで、腹式呼吸の方法を教えられた人は多いと思います。
ポイントにしているのは、お腹をへこませるのではなく、
お腹に力を入れて声を安定して保つというイメージです。
ちなみに、こちらのサイトにも書いてあるようににただへこませるのは間違い。
- なるべく大きく声を出す
- この時にお腹の底から、声を出すようにする(この時に、自分からお腹を引っ込めてはいけない!)
- 自然にお腹に力が入っていることを感じたら、成功
- お腹で声を保ち続けられるように何度も練習しよう
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より簡単に大きな声を出すためのポイント3つ
①声を出す前には必ずウォーミングアップを!
声を出す前に、ウォーミングアップすることは大切です。
声を出す前に顔や首、肩の筋肉をほぐすと、より楽に声出すことができます。
声は毎日使っているので、今さら「ウォーミングアップ?」と思われるかもしれません。しかし、声は筋肉運動なので、首や肩をグルグル回したり、口を大きく開けたり、顔の筋肉を動かしたりするだけでも効果はあります。(引用/得する声損する声)
②舌の体操をすると滑舌も良くなる
2つ目。
大きな声は出せても、言葉や単語がハッキリ聞こえないのは問題ですよね。
ふだんは滑舌に問題ない人でも、起床後や午前中は舌が思うように回らず、滑舌が悪くなってしまうことが多いです。
そういう時は、舌の体操をしてみましょう。
声を出す前に、舌をグルグル回してみてください。
これだけで、言葉がよりハッキリと言いやすくなります。
③表情をつくる
顔の表情は、声にかなりの影響を与えます。
どんなにいい声でも、口を大きく開けていなければモゴモゴとした音になりますし、
悲しそうな表情をしながら「やったー!」と言っても、なんだか変なトーンの声になります。
顔の表情が伴わないと、言葉に感情が入らないのです。そりゃナレーターですから、無表情でも上手に読みますよ。でも、顔の表情が伴うと、言葉が生き生きとしてくるのです。言葉に生命が吹き込まれるのです。(引用/きれいな声のつくり方-岡田ルミ)
感情がこもっていれば、わざわざ表情を作ろうとしなくても、良い表情ができるものですが、仕事中はそうはいきませんよね。
嬉しくもないのに、にこやかな顔をしなければいけませんし、心は謝っていないのに、申し訳なさそうな表情を浮かべなければいけないこともあります。
ただ、声を作る上でこうしてわざと表情を作ることは大切です。
にこやかに声を出したいのなら、にこやかな顔を、
申し訳なさそうに声を出したいなら、申し訳なさそうな顔を作ってから声を出してみてください。
あなたの作った表情がそのまま声に影響しますよ。
それでも「大きな声を出すのが難しい」という方へ
以上が、正しく声を出す方法でした。
正しい声の出し方をすると、より簡単に、より小さな力で大きな声が出せることを実感できます。
しかし、それでも難しい…という人もいますよね。
私も、こんな偉そうに語れる人間じゃないんですよ。
実際、慣れるまでは、人前では恥ずかしくて大きな声が出せませんでした。
テクニックがわかっていても緊張していたら、大きな声は出せない
いくらテクニックは身につけられても、心のなかに緊張や不安感ーーそしてトラウマがあれば声は出ないものです。
声を出すことに対し苦手意識を持てば待つほど、
緊張してのどが閉じてしまいます。
鉄砲に何発もの弾を込めても、
引き金を引く力がなければ撃つことはできないのです。
なので一番大事なことは、恥ずかしさを捨てること。
しかし、緊張や不安は過去のトラウマから来るものなので、なかなか取れないんです。
そんな時に注目したのは、
単語です。
まずは1単語から
大きな声を出そうとすればするほど、緊張して声が出ない…。
では、どうすればいいか。
と悩んだときに、ある1つのことに気付いたのでした。
私はかつて犬を飼っていたのですが、
その犬の名前を呼ぶ時だけは、
腹の底から大声を出すことが出来ていたのです。
その愛犬を散歩に連れて行くのが私の毎日の仕事だったのですが、
やはり犬はヤンチャなので、
たまーに茂みに入ったり、林の中にいなくなるのです。
このまま帰ってこなかったら…
どこかへ行ってしまったら大変。
恥も何もかも捨てて呼んでいました。
なので、性格も消極的、声が小さかった私でも、
その犬の名前を呼ぶ時だけは
腹の底から
「◯◯◯!!(犬の名前)」
と声を出すことが出来ていたのです。
ちなみに、これは癖になっているので、
とくに犬が危機的状況でないときでも、
愛犬の名前だけは腹から声を出して呼ぶことができます。
腹から声を出せる1単語を探そう
普段は声の小さいあなたでも、
人前で大きな声を出すことが何よりも苦痛なあなたでも、
腹の底から声を出せるある特定の単語はありませんか?
たとえば、「お母さん!」とか、「ばあちゃん!」とか。
私は、犬の名前でした…笑
どんな単語でもいいです。
緊張せずに腹から声を出せている単語が見つかったら、
そこから派生させるようにほかの単語も練習してみましょう。
youtube動画で学ぶのもオススメです
ちなみに、youtube動画で「大きな声の出し方」を学ぶのもおすすめです。
ちょっとマニアックかもしれませんが、実は
- ボイストレーニング
- 声の出し方
- 声の抑揚のつけかたなど
を声に関する情報を専門に発信しているyoutubeチャンネルがあるんです。
文章よりもわかりやすいですし、なにより丁寧にやさしく教えてくれます。
↓私がかなり勉強させていただいている、おすすめの発声系youtubeチャンネルはこちら
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本格的に身につける必要はありません
ここまで書いておいてこんなことを書くのもあれですが、、
本格的に「声を出すスキル」を身につける必要はありません。
私が発声練習をおすすめするのは、テクニックを学ぶことも一つなんですが、なにより、
大きな声を出すことに対しての恐怖をなくせるからです。
自信9:テクニック1 です。
自信がつけば、声は出ます。
自己練習をしたりyoutube動画を見て学ぶことで、
「自信につながる」ので、声を出すことに対し恐怖を感じなくなるんです。
私のように声を出すことがトラウマになっている人でも、接客などで大きな声を出せるようになります。
それに「大きな声を出せるスキル」は、接客以外だけでなく日常生活で使えるので、
これを機に、1から学んでみるのもありですよ。
よかったら参考にしてみてください。