アルバイトをしていると、
- たかがアルバイトなのに、休みがない
- たかがアルバイトなのに、残業までさせられる
- たかがアルバイトなのに、○○
…なんていうエピソードありますよね。
そこで今回は、「アルバイト求めすぎ問題」についての例と私の経験談を書いていきたいと思います。
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もくじ
「たかがアルバイトなのに求めすぎ」で辞めたかった
たかがアルバイトなのに求めすぎ…
そういう経験、私にはあります。
コンビニバイトをやっていたときは、
オーナー店だったのもあり指導が厳しく、
正社員並みの働きを求めるようなオーナーでした。
クリスマスやお盆、お正月関係なしに働きましたし
厳しい指導のためか先輩・後輩あわせて10人以上辞めていき、
私の上にはベテランバイトリーダーしかいなくなるという末路。
何度「辞めよう」と思ったかわかりません。
「たかがアルバイトなのに求めすぎ」なエピソード9つ
「たかがアルバイトなのに求めすぎ」なエピソードを紹介していきたいと思います。
①バイトなのにとにかく厳しい
まずは、バイトなのにとにかく厳しいこと。
バイト初日から「本当に何を求めているんだろう」というような厳しい指導で、
私の場合、バイトなのに声だし練習がありました。
「厳しさ」という点はそれほどでもなくとも、
めちゃくちゃどーでもいい細かい暗黙のルールがたくさんあって、
それを守らないと逐一呼び出されたりします。
ぞうきんの置き場所なんてどうでもいいじゃん。。
②休みがない
次は「休みがない」こと。
ブラックなバイトとホワイトなバイト先の違いは、
「休みのとりやすさ」といっても過言じゃないと思います。
ブラックなバイト先の場合、「休みがとれない」というよりは、
「休んだ時点でバイト仲間から追い込まれるので、かなり休みづらい」という状態になっているんですよね。
人手不足が深刻な職場では、お盆やお正月までシフトがぎっちりつまっていたり、
入らなくてもいいような時間にシフトを入れられたりします。
そしてここにも、また謎のルールがあります。
- クリスマスでは、「24日」か「25日」どちらか絶対(シフト)入らないとダメ
- 大晦日~お正月であっても、全部休むのは許されない
…など。
日本では当たり前のルールかと思いますが、「外国」だったらバイトでここまで頑張るのかな…と思ったり。
あと、高校生にまでこれを守らせようとするのはどうなんだろう…と思っていました。
そして、万が一破ってしまうと、村八分になります。
③人手不足で頼られすぎる
3つ目は、人手不足による仕事量の増加です。
厳しい指導だからか、人がどんどん辞めていきます。
新人も入ってきますが、
新人が入ることでさらに人がいなくなるんですよね。
その理由は、
- 新人が入ってきたらこれ見よがしに先輩が辞める
- 新人も「ヤバい」と察知してすぐ辞めていく
…からです。
結果みんな辞めていき、
残った少数のバイトにどんどん負担がかかります。
辞めていった人の仕事を一人でこなすことになる上、
時給はかわらないという最悪の状況になります。
でも、 働いているときは忙しいので、そんなことを考えるヒマはありません。
ただ退勤後に、ふとこんな虚しさに襲われるようになります。
「なんでこんな低賃金でがんばってるんだろう…」
しかし、私がなにより重荷だったのは、
雇い主からの
「あなたがいなくなったら(あるいは休んだら)店がまわらなくなるのよ」
という無言の圧力ですね。
④というか辞められない
そういうわけで、辞められなくなります。
いえ、「辞められない」というよりは、
- こんな状況で辞めるのは人間じゃない
- 辞めるのは店に申し訳ない
ーーという、第三者から見れば
マジでブラック企業に洗脳されている典型的な思考
にとらわれて、辞められないようになっていきます。
⑤残業がある
5つ目は、残業をさせられること。
ブラックなバイトを経験している人なら、 一度や二度 「残業」を経験したことはあるのではないでしょうか。
私もあります。20分~1時間の。(もちろん、賃金は発生していません。)
この「残業」には、
- 残った仕事は最後まできっちりさせるタイプの雇い主
- バイトに完全に依存して「少しくらい大丈夫」と甘えている雇い主
という2パターンがあります。
前者は「時間内に仕事を終わらせる」ことしか解決できませんが、
厳しい人だと、仕事を終わらせてもなにかといちゃもんをつけてくる人もいます。
とはいえ、まだ筋が通っているのでマシかと。
それに対して、後者は完全に救いようがないと思っています。
雇い主と仲が良く、好きで残業しているならOKなんですが、
本当はイヤなのに(そこそこ仲がいいからこそ)それを出せないという人も多いです。
この場合の解決法は、オーナーや店長など「雇い主と仲良くなりすぎない」。
これにつきます。
ある程度仲良くなっても、
距離は保つようにしたほうがいいです。
私の場合、それで残業しなくてよくなりました。
⑥10分前出勤を強制させられる
バイトなのに、「○○分前に出勤」というルールがあること。
これは意味不明ですね。
私も昔、7分前にタイムカードを押した直後、店長に「10分前にはレジに立て」と言われ「?」となったことがあります。
客が大勢来るわけでもないのに、4人もレジに立つ必要がどこに?と。
7分前だろうが、5分前だろうが、
どのみちバイトの数が多すぎてやることがなく、世間話して時間をつぶすだけなんですよ。
引き継ぎや準備に手間のかかる仕事ならそれもわかります。
しかし、ただ単にレジ業務を交代する程度の引き継ぎで「10分前」「15分前」はおかしいです。
それは時間外労働ですよね。
⑦バイトリーダー厳しすぎ
次は、バイトリーダーがやたら厳しいこと。
雇い主からの厳しい指導に耐えてきたバイトリーダーは、やはり同じバイトにも厳しいです。
運動部かというような熱量で指導をされたりして、「これってバイト…?」と気持ち悪さと違和感を覚えたりします。
バイトリーダーだけならいいのですが、私の場合、他の先輩たちもけっこう厳しかったですね。
「厳しい」というより、みんなこぞって「(新人が)失敗しないか目を光らせている」というか。
バイトの入れかわかりの少ない職場ですと、
いわゆる村社会のようになっていて、異物を排除しようとします。
中になじむのも一苦労です。
⑧新人指導で怒られる
ある程度、長く働いて新人指導の立場になると、また大変です。
新人がミスすると、怒られます。
いや、怒られるのはいいんです。
新人がミスしたり、知らないことがあったりするのは、指導者の責任ですから。
それが、新人指導ですから。
ただ、新人だったころと同じ時給なんですけどね。
…というむなしさが襲ってきます。
⑨勘違いしている常連に説教される
最後は、勘違い客に説教されること。
従業員の指導が行き届いている店ほど、常連の目も肥えて厳しくなります。
そういった常連さんの中には「ここはオレ/ワタシの店」だと勘違いしている人がおり、
先輩面されて、「ここはもうちょっとな~」なんて説教をくらう始末。
何様だよ!って思います。
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今考えると洗脳されていた
今考えてみると、かなり洗脳させられていたなと感じます。
私はたぶん、一番、店のために働いていないバイトだったと思います。
どれだけ嫌味を言われようとも10分前出勤も絶対にしませんでしたし、
残業もできるだけさせられないようにしていましたから。
シフトも、週5でガッツリのときもあれば、週1のときもありました。
なので、散々、自由にやらしてもらった自信はあります。
申し訳ないくらい扱いづらいバイトだったと思います。
しかしそんな私でも、思い返してみると、
- 「そんなに頑張らなくてよかったな」
- 「人手不足なんか気にせず、辞めたいときに辞めてもよかったな」
と思いますね。
バイトが、ほぼ全員辞めていった
私の場合、同じ時間のシフトだった先輩たちが全員辞めていき、
それどころか、全バイトあわせても上から2番目になってしまいました。
たかが2年ほどしか働いていないのに、です。
新人指導もしていましたが、新人もすぐ辞めていく。。
結局(自分のシフト時間は)ほぼ1人で回しているという状態でした。
仕事の内容の一つ一つは、学生でもできる簡単な作業の詰め合わせ。
でも、私の店の場合は、大量買いする客が多い上、ビジネスパーソンが多く、夕方はとくに帰宅ラッシュでレジに行列ができるような店でした。
本当に休めないし(私が休むと本当に回らないのがわかっているから)、辞めるに辞められなかった。
その上、時給は低い。
それに毎日、店長かオーナーと一緒に働いているので、精神的苦痛が半端なかったです。
私は辞めた
結局、私は辞めました。
それも深刻な人手不足のときに。
なぜだか不思議ですが、本当に嫌だったのでしょう。
私のシフト時間に後輩が入ってきて、また辞めて、また入ってきて……の繰り返しでした。
そこで、
人手不足を心配していたら、いつまで経っても辞められない
という結論に至り、私より年上の後輩の方が入ってきた時点で、辞めました。
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辞めるのがこわい人へ
今、ブラックな職場で働く人は、
「辞めたい」と思っていても
- 辞めることを言い出しにくい……
- 嫌な顔されたらこわいなあ
と思って言い出せないのではないでしょうか。
大丈夫。そんなことないですよ。今まで貢献してきたのですから、キレイに辞められます。
…なんて、見え透いたウソをつくのは簡単です。
でも、私は大喧嘩して辞めていった先輩や、急に辞めると言い出して無視された後輩など散々見てきたので、そんなことは言えません。
なので、こう思ったほうがいいです。
いつ辞めても、嫌な顔はされるもの。
(よほど、学校卒業とかのタイミングではないかぎりは。)
逆に、何もなかったらラッキーだと思っておいたほうがいいです。
ちなみに、私も辞めることを言い出した時は嫌な顔をされましたが、
それ以上に激しい辞め方をしていった先輩後輩を見ていたので、「あ、こんなもんか」くらいにしか思いませんでした。
なので、今辞めようか悩んでいるあなたにこう言いたいです。
どのみち、どれだけ会社のために頑張ろうと嫌な顔はされます。
まだダラダラ続けますか?
タイミングを見計らう
私が見てきた中で賢い方法としては、タイミングを見計らうこと。
給料が手渡しだったのもあり、今辞めたら、もう顔を合わせずに済むというタイミングで、辞めることを言い出した人もいました。月末とか。
よほど険悪なムードになったら、そのまま行かない……という選択肢も、ありかもしれません。
私が働いているときにそれをされると嫌でしたが、辞めた今では「ぜんぜんいいんじゃない」と思います。
なんせ、たかがバイトなので。
ブラックバイトもいいところはある
たかがバイトなのに、ここまで働かせるのかーと思うブラックバイト。
とはいえ、いいところもあります。
うちの場合は、頼られきっている分、
弱みを握れて、自由がきいたことですね。
最初は大変でしたが、人がどんどん辞めていくうちに、
10分前出勤できなくてもほとんど何も言われなくなりましたし、シフトもある程度自由に組んでもらえるようになりました。
なにが重要か考えよう
結局、今何が一番重要か、考えるべきだと思っています。
時間がほしいなら、私のように多少ブラックのほうが利用できるかもしれません。
お金が欲しいなら、もっと時給のいいバイトをする手もあります。
ただ、学業が大切なのに、バイトで支障をきたしているなら、速攻やめるべきです。
おわりに
以上が、「バイトなのに求めすぎ」問題でした。
辞めようか悩んでいる方、私の痛々しい経験をよかったら参考にしてみてください。