昨日、4月15日にセブンイレブン東日本橋1丁目店の
コンビニオーナーが失踪した事件についての会見が行われました。
今回はその事件の内容(主に当時の会見内容)をまとめました。
もくじ
コンビニオーナー失踪事件とは
セブンイレブン東日本橋1丁目店のオーナー齋藤敏雄さんが、
2019年2月末に、3月いっぱいで店の閉店を知らされたのをきっかけに失踪しました。
(警察により、3月26日に北海道旭川市で発見されましたが、7月11日に自殺しているのが発見されました)
本部より2月末に3月いっぱいで閉店を迫られたセブンイレブン東日本橋1丁目店のオーナー。その事実を受け止められず失踪、そして自殺を仄めかす事件が発生しました。
当組合に奥様から相談が入ったのが3/23。オーナーは死に場所を求め、東京から北海道に向かっていました。オーナーは言いました。「セブンイレブンの敵はセブンイレブン」過剰なドミナントにより平均日販以上の売上が激減。本部の指導を忠実に運営していたが、家族関係も破綻し大事なご子息も19歳で自ら命を絶ちました。(コンビニ加盟店ユニオン公式HPより)
セブンイレブン東日本橋一丁目店の開店から長男の自殺まで
4月15日の会見にて奥さん(齋藤政代さん)が仰られていたことから、セブンイレブン東日本橋一丁目店についてまとめると
- 2012年2月に開店
- 夫、妻、長男、次男で回していた
- 開店時、息子2人は中学生なのに店に出ていた
ようです。
ちなみに、開店時には向かいにローソンがあったのですが、
セブンイレブン東日本橋一丁目が開店したことにより、
このローソンの日販は80万円から30万円に減ったそうです。
契約前と説明が違う
奥さんの話では、契約前には「日販70万くらいになる」と伝えられていたそうですが、実際に店を始めると日販30万円だったようです。
そして、「話が違うので、今すぐやめたい」と本部に伝えると、「違約金が1500万〜2000万円かかる」と返ってきました。
中学卒業後、長男は高校行くはずだったが、学費が払えずに退学
ここで、自殺された長男・齋藤栄治さんの話になります。
コンビニを手伝いながらも中学を卒業した栄治さんですが、
一度は高校に進学したものの、高校一年生の段階で学費が払えずに退学することになります。
そこで、(奥さんは韓国人の方)
韓国にある母親の妹の家から韓国国内の高校に通うことになったようです。
2013年に3400万円の住宅ローン
2013年に、セブンイレブンの本部社員から住宅ローンの購入を勧められ、
3400万円の住宅ローンを購入します。
もちろん購入を決定したのはオーナーさん夫婦なので自己責任ですが、「3年で売り上げが落ち着くから」と本部側から勧められたようです。
向かいのローソンが潰れたのもあり、日販が100万に
明確な時期はわかりませんが、2013〜2014年には周りにあったコンビニが潰れたのもあってか、日販が100万円近くになっていたようですね。住宅ローンの購入を決めた時期でしょう。
潰れたローソンの跡地にセブンイレブンが開店。日販が100万→50万円に
同じく2014年、潰れたローソンの跡地にセブンイレブンが開店し、日本橋一丁目店の日販が50万円代に落ち込みます。
この頃から、住宅ローンを払うのが厳しくなったようです。
悲惨なことに、現在(事件当時)までに、日本橋一丁目店の数百メートル圏内には、合計4店舗のコンビニができたようです。(あわせて5店舗)
大学進学のために帰国した長男が自殺する
韓国国内の高校に通っていた長男・齋藤栄治さんでしたが、日本の大学に進学するために帰国します。(2014年2月)
しかし、進学のために貯めていたお金を夫(オーナー)が使っていたために、進学を断念せざるを得なくなり、
栄治さんは再び店で働くことになります。
ちなみに、このお金もすべて送金のためにセブンイレブンに吸い込まれたのだそうです。
そして、2014年9月、栄治さんは自殺。
これをきっかけにか、家族は崩壊していたようです。
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オーナーの失踪から現在まで
では、オーナーが失踪した今年2月末〜現在までをまとめたいと思います。
2019年2月に閉店宣告を受け、オーナーが失踪する
冒頭にも書いたように、今年の2月末に本部から閉店宣告を受けたことによって、
翌日オーナーさんが失踪しました。
北海道で自殺をしようとしていたようですね。
3月1日に「閉店」の張り紙が貼られる
そして、3月1日に「閉店」の張り紙が店に貼られます。
一応、2月末の時点でオーナーに「閉店」連絡が入っているのでここはおかしくはないかと思いますが、
すでにオーナーは失踪中のため、
閉店または契約解除に関する書類のやりとり等は一切行われていないと思われます。
奥さんが店に出入り出来なくなる
オーナー失踪後、奥さんが店に出入り出来なくなったそうです。
詳しくはわかりませんが、営業はしているのに店に入れてもらえなくなったそう。
会見にて仰られていたことですが、
もし契約通りならば、たとえ閉店が決まったとしても、閉店日までは奥さんたちが運営できるというのが普通のようです。
結局、3月30日まで一切の立ち入りを禁じられ、店に入れるのは3月31日になります。
警察に連絡もしていないのに、オーナーが旭川市で確保される
自殺をほのめかしていたオーナーさんですが、3月26日に北海道旭川市で警察に保護されました。
奥さんが捜索願を出す前に、警察が動いたようです。
本部は状況を知っていたため、本部の判断でしょうか。
3月31日に奥さんは突然呼び出され、書いた覚えもない中途解約申込書のコピーを見せられる
その31日に、奥さんは「中途解約申込書」と書かれた一枚の紙を見せられます。
そこにはオーナーの名前と、印鑑が押してあったのですが、
コピーで内容もほぼ空白状態の紙でした。
(ここの説明がわかりづらいという方は、当時の会見動画を観てください。)
会見の場には、今から2年前にコンビニオーナー経験のある三井さんという方がいらっしゃったのですが、
「自分が解約するときには、こんなの書いていない」
と仰られていました。
オーナーさんいわく、ここに押してあった実印は、机の引き出しにあったものと一致するらしいです。
本当にオーナーさんが書いていないのならば、セブンイレブン側が机の中の印鑑を使って勝手に偽造したのでは?
という憶測が立てられます。
奥さんの私物が、旦那さん(オーナー)の名前で自宅へ
4月上旬にコンビニ内にあった奥さんやオーナーさんの私物が、
- 依頼人→オーナーの名前
- 受取人→奥さんの名前
で、自宅に送られてきたそうです。
奥さんはといえば、31日にしか店に入れていない上に、私物の持ち出しも禁止されていました。
その私物がダンボールに入れられて、4月になって旦那さん(齋藤敏雄さん)の名前で送られてきます。
会見で言われていたのは、そもそも机などは加盟店(オーナー側)のものなので、本部は一切処分することはできない決まりだそうです。
4月12日、「中途解約に関する協定書」の実印と署名を求められる
閉店後の4月12日に、奥さんは「中途解約に関する協定書」という新しい書類の実印と署名を求められます。
これは閉店の際に必ず署名する書類だそうですが、
もうすでに閉店してます。
というわけで、現在(会見当時)、オーナーさん達はこれに署名せず、そのまま持っています。
3月1日〜閉店までのオーナーがいない分の夜勤代理シフトの請求
3月1日〜31日までの話です。
この期間はオーナーは失踪していて、かつ奥さんは店に入れなかったと言っている期間です。
ただ、店は営業していました。
リクルートから派遣された人たちがオーナーの代理で働いていたようです。
オーナーも奥さんも派遣は頼んでいないようですので、セブンイレブン側の判断でしょう。
その後、派遣社員の労働分の請求書約40万円はオーナー・奥さんの元へ。
セブンイレブンオーナー失踪事件についての、セブンイレブン側のおかしな点
これまでの流れをまとめると、
たしかに契約したオーナー夫婦側にも落ち度はあったにせよ、セブンイレブン側にかなりおかしな点があるような気がします。
- 契約前と契約後の状況が違う
- 住宅ローンの勧誘
- ほぼ空白、そしてコピーの中途解約申込書
- オーナー失踪後、奥さん店内立ち入り禁止
- オーナー名義での私物の郵送
- 勝手に警察が動いて、オーナーが保護される
他にも、見切り販売も許可が出なかったり、発注数も自由に決められなかった、とも仰られていました。
ただ、この2つに関しては、他のコンビニチェーンでもよく耳にする話ですし、事前の契約内容がわからないので、なんとも言えません。
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コンビニは家族も子どもの人生をも壊す
コンビニは家族も子どもの人生をも壊します。
自分はコンビニでバイト経験があるのですが、
オーナーさん家族はみんな家庭崩壊していました。
まあさすがに「潰れてほしい」とは思いませんが、
全国のコンビニオーナー家族が、もう少しのんびり暮らせることを祈って
今回このようなまとめ記事を書かせていただきました。
※当時まとめた時はあまりにも自分の意見や独自の判断を入れすぎていたこと(と拙い文章を)を反省し、
2020年9月、加筆・修正してなるべく事実のみを残しました。
この事件に関しての判断は、この記事を読んだ各個人の方々にお任せします。
当時の会見をぱっとまとめただけなので、間違っている部分も多いかもしれませんが、
できるだけ多くの人に読んでいただけると嬉しいです。