デッサンを始めたけど、どうやって学ばばいいかわからない。
そんな人はいませんか。
- デッサン教室に通ったほうがいいのか、それとも独学でもいいのだろうか迷っている。
- デッサン本を読みながらなんとなく描いていはいるが、これであっているのかどうかわからない。
という人は多いと思います。
たしかに趣味でデッサンを始める場合、知識や情報もなければ、周りに仲間もいなくて、大変ですよね。
そこで今回は、デッサンのおすすめの学び方について書いていきたいと思います。
(ちなみに私は、デッサン自体は上手いほうではないのですが、学生時代から3年以上デッサンをし、愛知県芸や東京藝大などの有名美大卒の先生方からデッサンを見て頂いた経験が多数あります。)
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もくじ
絵は独学で上手くなる
私は、絵は独学でも上手くなると思っています。
ただ、それはアニメや漫画などのイラストレーションに関してというだけで、「デッサン」については独学をオススメしません。
デッサンの完全独学はオススメしない理由
デッサンの独学をオススメしない理由は以下の2つです。
- デッサンのテクニックは言語化できるから
- 上手い人のデッサンを見て学べることは多いから
【理由1】デッサンのテクニックは言語化できるから
理由の一つは、デッサンのテクニックは言語化できるということです。
私はいろんな方から批評を受けた経験から思ったことがあります。
それは、デッサンの技術というのはある程度、言語化できるということ。
たとえば、私がティッシュの箱を描いて、それを先生に見せたとします。
すると、
「どの鉛筆を使って描いたらいいか」
「鉛筆をどう持って描くか」
「どういうタッチで描くか」
というのをアドバイスしてもらえるんです。
つまり、答えがあるんです。
(数学のように、全員が同じ答えではないにせよ、講師それぞれに答えがあるという感じですね)
ただ、これが完全に独学だと、他者からのアドバイスがないので、答えを知らないまま我流で描き続けることになります。
これはなかなか難しいです。
なぜ難しいかというと、イラストや漫画の絵の場合、参考書や完成品を見るだけでもある程度、構造や描き方がわかったりするのですが、デッサンの場合は、本や実物を目で見るだけでは描き方がわかりづらいんですよね。
それに、他の人の描いたデッサン作品を見て「ここはこういった描き方をしている」「この部分は、H系の鉛筆を使っている」などと理解できるのは、自分がある程度描けるようになってからです。
だから、最初のうちだけでも、デッサン経験者にある程度タッチや描き方を教えてもらうことが大切です。
【理由2】上手い人のデッサンを見ることで学べるから
2つ目は、独学だと他人のデッサンを見ることができない点です。
デッサン教室などに通うと、自分より上手い人のデッサンを見ることができます。
すると、それだけで学べるものがありますし、自分と同じくらいのレベルの人がいると刺激にもなります。
デッサンの展示会なんて、なかなかないですからね。
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短期間でもデッサン教室に通うのをオススメする
以上のことが、私が「独学でデッサンを学ぶのはオススメしない」理由です。
デッサンというのは
- 描く
- 他人から批評してもらう
- 頭で考える
- また描く
そうしてやっと上手くなることがあります。
もし近くにデッサン教室があるなら、月に一度でも通ってみるのをオススメします。
もし無理なら
ですが、
デッサン教室なんてない、
あるけど、遠すぎて通えない。
という人もいるでしょう。
そういう場合は別の方法があります。
①デッサン経験者の人がいれば批評してもらう
まず一つ目は、周りにデッサン経験者の人がいれば、描いたデッサンを批評してもらいましょう。
できればレベルの高い美大・芸大を卒業した人がいるといいですが、そんな運の良いことはなかなかないと思います。
そんな場合はこんな人を探してください。
過去にデッサンをやっていて、先生に批評してもらった経験のある人。
ちょっとわかりづらいので例を挙げると、
- デッサン教室に通っていた経験のある人
- 受験のために画塾に通っていた経験のある人
- 美術系の専門学校などでデッサン授業の経験のある人
などです。
こういう人は、本人としては「今はもうデッサン描けないよ」と言うかもしれませんが、過去に描いていた経験から、デッサン作品を見る目があります。
ぜひ、デッサン経験者に見てもらってアドバイスをもらってください。
ただ、「デッサン経験者も見つからない」って人もいると思います。(なんだか絶滅危惧種をさがすみたいな感じですね笑)
その場合は②です。
②デッサンを一緒にやる友達を見つけて、互いの絵を批評し合う
経験者がいないなら、デッサン仲間を集めましょう。
ウォーキングが仲間がいると続くように、デッサンにも仲間がいるのは継続するためにとても効果的です。
ただ、ここで「仲間づくり」をオススメするのは、継続力だけではありません。
仲間同士でデッサンすることにより、互いの画の良いところ・悪いところを指摘しあうことができるからです。
もちろん仲間ですからレベルが同じくらいなので、①に比べて学べる効果は低いとは思います。
ただそれでも、「他人に絵を見てもらう」というのは大事です。
私はかつて3人の仲間と、放課後にデッサンをしていた経験があります。
先生に見ていただくのが一番ですが、放課後なのでなかなか先生はいません。
そういう日は、互いに絵を指摘・批評したり、あるいは友人の絵から描き方を学んで自分の絵に吸収したりして、とてもいい経験になりました。
それに、ある意味では先生からの批評より良い点もあります。
先生からのアドバイスは「はいはい」と一方的に聞く姿勢になりますが、
仲間の場合は「どうしたらこんな風に描けるのだろう」と一生懸命頭で考えますし、観察力も鍛えられるからです。
仲間と一緒にウォーキングをするよりは難易度が高いかもしれませんが、仲間と一緒にデッサンをしましょう。
ただ、「そんな仲間いないよ!」って人も多いと思います。
そりゃそうですよね。
美術の学校や教室に通わない限り、デッサン仲間なんてなかなか出会えませんよね。
そんな人は③です。
③家族や友人に批評してもらう
こうなったらしょうがない。
最終手段です。
とりあえず家族や友人でもいいので、見てもらいましょう。
これはたしかに一番簡単な方法ですが、デッサンが上手くなる確率は①〜③の中で一番低いので、なにか上手くなれるような方法を別に模索したほうがいいですね。
もちろん「そんなに上手くなりたいわけじゃない」という人もいるかもしれません。ただ、最初に書いたように、デッサンはある程度答えがあるので、あまり我流に偏るのはよくないと思います。
たとえば、オンラインでもいいので経験者にアドバイスを求めるとか、描き方を教わるとか。YouTubeで勉強するとか。
いろいろ同時にやってみると上手くなりますよ。
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本では学べないのか?
では、デッサン本では学べないのか?という疑問があるかもしれませんが、
もちろん学ぶことは可能です。
デッサン本を読みながら自分で考えて描くのは、技術の向上にとても効果的です。
私も受験のために家でデッサンをしている時、モチーフの描き方がわからなくなるたびにデッサン本をひらいていました。
いくらアドバイスや批評をしてもらっても、自分の頭で考えて描くということができなければ上達しません。
陸上選手が、腕の振り方をや脚を意識しないで、ただ何回も走り続けているのと同じです。
なので、そういった自分の頭で考えながら描くときの補助的なアイテムとして、とても役に立ちます。
一冊は手元に置いておきましょう。
▽私の使っていた本
まとめる
まとめると、
- 描く
- 批評してもらう
- 上手い人のデッサンを観察して、タッチなどを取り入れる
- デッサン本で補足的に勉強
こうすることでデッサンはどんどん上手くなっていきます。
なるべく独学でせずに、参考書を読んだり経験者に見てもらったりして学びましょう。